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日本でも発見されたスーパー淋病とは

HIV感染症をはじめとした性感染症のリスクが知られるようになってから、性病にかからないようにするための予防を行う人が増えたので、一時的に淋病の感染者数も減少傾向にありました。しかしながら、最近では再び淋病患者が増加し続けています。患者数が増えているだけではなく、スーパー淋病と呼ばれる新たな病状もあらわれているのです。

そもそも淋病がどのような種類の性病であるかと言うと、性別に関係なく起こる病気であり、男性の場合は尿道炎、女性の場合は子宮頚管炎が主な症状だと言えます。避妊具を使用しない性交渉や肛門での性行為、オーラルセックスなどで感染するのです。男性の場合は激しい排尿痛があったり、尿道から膿が分泌されたりするので感染したことを自覚しやすいと言えますが、女性の場合はおりものの増加をはじめとしたわかりづらい症状なので、自覚できない場合も少なくありません。女性は自覚しづらいですが、気づかずに放置してしまうと子宮や卵管、骨盤内に炎症を起こし、不妊症や子宮外妊娠の原因となる可能性があります。

通常の淋病にはこのような特徴がありますが、スーパー淋病の場合はどのような違いがあるのでしょうか。これらの違いは、薬で治療することができるかどうかという点にあります。通常の淋病であれば、検査によってどの抗生物質が有効か判断し、その抗生物質を用いて治療を進めていきますが、スーパー淋病の場合は抗生物質の効果が発揮されないことが多いのです。日本のペニシリン系抗生物質の9割以上は効果がなく、ニューキノロン系という抗生物質も7割から8割以上が効果なしと言われています。

淋菌を治療するためには、スペクチノマイシンと呼ばれる注射製剤やセフトリアキソンという点滴抗生物質がスタンダードな薬として利用されていました。しかし、淋菌に感染する人が増えて薬を使う機会が多くなるにつれて、これらの薬に強い淋菌だけが生き残るという現象が起きているのです。それがスーパー淋菌と呼ばれています。なんと世界ではじめてスーパー淋病が発見されたのは日本であり、性風俗の従業員女性の喉から検出されました。日本で発見されているわけですから、性交渉を行う人であれば、スーパー淋病に無関係だということができないのです。

スーパー淋病を治療することができる薬は限られていますが、治療が不可能なわけではありません。しかしながら、それらの薬も効かない、強い種類の淋菌が発見されてもおかしくないのです。新たな薬が誕生しても菌が適応してしまうので、いたちごっことなってしまうでしょう。治療しづらいスーパー淋病になってしまわないためには、性交渉をする際にはコンドームを利用したり、オーラルセックスであっても避妊具を着用したりするなどの工夫をしておくと良いです。薬が効かないスーパー淋病はますます増えていくと予想されるので、予防を怠らず、もし感染してしまった場合はしっかり治りきるまで治療を続けることが重要だと言えます。